令和5年5月31日をもちまして内科の診療は終了いたしました。
皆さま、こんにちは。梅雨入り前のカラッとした風が気持ち良い時期ですね。
今回は【内科】の血液検査についてお話です。

皆さま、体調不良が続いた時や健康診断の時に血液検査や尿検査を受けられたご経験はあるかと思います。
医療機関では病気の状態を観察するため、あるいは診断をするために色々な検査が行われます。
その検査が何のために行われているか、ご自身の血液の状態はどうなのか理解しておくことは大切です。
【赤血球】
赤血球数が低いと貧血が疑われます。逆に赤血球数が高い場合は脱水などが疑われます。
【白血球(WBC)】
外から侵入する病原体から守る重要な働きをしています。炎症が起こると白血球数は増加します。
(基準値)4000-8000/μℓ
【ヘモグロビン】
全身の組織に酸素を運ぶ役割をしています。貧血があればヘモグロビン量も減少します。
(基準値)男性13.5-17.6/dl 女性11.3-15.2/dl
【血小板(PLT)】
血小板は傷口「ができるとその場所に集まり止血するは働きがあります。
血小板が減少すると出やすやす出血しやすくなり、増加すると血が固まりやすくなり血の塊(血栓)ができる可能性が高まります。
【LDLコレステロール】
悪玉コレステロールのことです。LDLが高くなると狭心症や脳梗塞のリスクが高まり動脈硬化の重要な危険因子です。LDLコレステロールの目標値としては心臓病の既往や他のリスクによって違います。(100-160㎎/dl未満)
【HDLコレステロール】
善玉コレステロールのことです。HDLコレステロールの低値は動脈硬化の危険因子となります。(基準値40㎎/dl未満)
【中性脂肪】
中性脂肪は主に食事から摂取され一部は肝臓でも作られます。
中性脂肪の高値は肥満と密接に関係するだけでなく動脈硬化の危険因子にもなります。(管理目標値:150㎎/dl未満)
【空腹時血糖値】
検査当日は朝食を食べない状態で採決します。
血糖値を下げるホルモンであるインスリンの分泌が低下したり、働きが悪いと血糖値が高くなり一定の値を超えると糖尿病が疑われます。(正常:110㎎/dl未満・糖尿病:126㎎/dl未満)
【ヘモグロビンA1c(HbA1c)】
過去1~2ケ月の平均血糖値を反映しています。糖尿病のコントロールにも用いられます。
(基準値:4.6-6.2%・糖尿病:6.5%以上)
【AST/ALT】
ASTは肝臓、心臓、筋肉などの細胞、ALTは主に肝臓の細胞に存在しこれらの細胞が壊れると血液中に出て血液中の値が高くなります。(基準値:AST11-33IU/L・ALT6-43IU/L)
その他検査結果等で気になることがあった、健康診断で指摘された等ありましたらお気軽にご相談ください。
ご予約・お問い合わせは 042-440-0215までご連絡ください。